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NHK FM Music Plaza。 Acid Jazz特集♪

NHK FM Music Plaza。

今月はJazz月刊。今日は、Acid Jazzを特集します♪
皆さんからのリクエストが中心のこのプログラムですが、私も毎週、3・4曲選ばせて頂いております。本日、私がセレクトさせて頂いたのは4曲。まずは。。

Cantaloop(Flip Fantasia) / Us3
http://bit.ly/3fnQGN
1991年にロンドンで結成されたジャズ・ラップ・グループUs3。
ハービー・ハンコックが1964年にレコーディングしたアルバム『Empyrean Isles』の『Cantaloupe Island』をサンプリングしたCantaloop(Flip Fantasia) 。この曲で注目を集めた彼らですが、もう一つ注目する点は、彼らはジャズの名門レーベル、ブルーノート・レコードからこの音源を自由にサンプリングすることを公式に認められ、更にBNレーベルからアルバムが発表されたという事。そういった名門ジャズ・レーベルの重いドアを開き、若者文化にその当時の「今」のサウンドを融合させながらジャズを広めていった貢献者だと思います。クラブ・イヴェントはもちろん、様々なジャズ・フェスティバル等にも出演しています。
*そのサンプリングされたHerbie Hancockの『Cantaloupe Island』 http://bit.ly/w2AFHY が収められているアルバム『Empyrean Isles』がまた最高傑作なのです。こちらも是非!チェックを♪http://amzn.to/dfb92h

さて、そのアシッドジャズとは?コアなファンの方からは色々なご意見もあると思いますが、シンプルにいたしますとJazzをファンク、ヒップホップ、ソウル、 様々なジャンルの音楽要素を混ぜ合わせたたグルーヴィーな音楽と私は感じています。上記にご紹介したCantaloopのような、古き良きジャスナンバーをサンプリングしてラップをのせるものもあればバンドサウンドを活かした生のグルーヴを出すものも。。様々です。

ロンドンのクラブ・シーンから生まれたこのサウンド。1988年に 『ACID JAZZ』 http://www.acidjazz.co.uk/と言うレーベルが誕生し、そこから『アシッドジャズ』という新しいジャンル名も広まって行くのですが、・・それまでは電子音楽が中心の『アシッド・ハウス』が流行していたクラブ・シーン。ミュージシャン達がクラブに来ているオーディエンスの気をひくためにAcid Jazzの演奏をするわよ。。と、言ったとか・・言わなかったとか・・・そんなエピソードも残っているそうです。でも、きっとそこでこのアシッド”ジャズ”を体験してしたアシッド・ハウス・ファンにもアピール出来たはず。私も当時はかなりハマりました。特に私のように、ジャズ大好き、ファンク大好き、ソウル大好き、クラブ系音楽大好き、などなど。。欲張りの者にとってはたまらなく楽しい音楽。歌詞も大切ですが、Grooveを感じるこのサウンドで身体を動かさずにはいられません。ジャズと言うと難しく考えがち。。でも、私の思う『ジャズ』とは感じる音楽。定義づけしたくないですね。ですので、Jazzは難しい。。敷居が高い。。と感じている皆様。あまり難しく考えず。。ついつい踊ってしまうアシッドジャズからスタートすると楽しみながらそのルーツを辿っていくと、いつしかジャズやファンクやボッサやソウルなどなど様々な音楽が見えて来て音楽の幅が広がっていくと思います。そういった意味でもアシッド・ジャズはお勧めです♪

さて、2曲目に選んだナンバーはフェイバリット・グループの一つIzit。
ソウル、ジャズ、テクノ、ドラムンベースなどなど様々なプロジェクトを立ち上げているTony Coleman。そのうちの一つがその『Izit』。93年に発表された『The Whole Affair』とその次に発表された’95年の『Imaginary Man』の2作は今でもよく聞くFavorites。彼らの「Bird of Paradise」と言う曲は当時某有名百貨店のイメージソングとして、また彼らもイメージキャラクターとして使用されていました(たしか・・Parcoだったと思います)。『Imaginary Man』に収められている名曲「Feel like makin' Love」のカバーにはウットリ。カバーを自分たちの色やリズムでガラッと変えてしまうところもこのアシッド・ジャズ系グループの物凄さだと思います。ヴォーカリストのニコラさんのさりげない・・でも説得力のあるヴォーカルがこの2作品を品よくお洒落にしているのだと思います。この後ベスト盤を含む2枚の作品を発表するのですが、そのニコラさんが結婚して音楽活動を停止してしまったため、その後のIzitはちょっと方向が変わってしまい自然消滅。。ですが、この2作品は私にとっては永遠のフェイバリットとして残ります。今日はちょっとファンキーなIzitでIzit Everywhere Pt. 2 。http://bit.ly/QAN67d

3曲目に選ばせて頂いたのはCorduroy / 10:28 From Shibuya http://bit.ly/RON2BR
Jazz, Funk, Soulの融合が多いアシッド・ジャズの中で、彼らはロックやアコースティックも取り入れ、生バンドサウンド&コーラス・ワークも生かしているところが素敵です。それぞれの演奏技術も発揮。小編成でこれだけのグルーヴをアシッド・ジャズ・バンドとして引き出しているのは圧巻です。コーネリアスやカヒミ・カリィらとともに先ほどご紹介したIzit同様の某有名百貨店のイメキャラを務めました。セルジオ・メンデス風の的ブラジリアンサウンド『サムシング・イン・マイ・アイ』が大ヒット。しかし、今日は親近感を覚えるタイトルの曲10:28 From 『渋谷』!!をご紹介します。アルバムごとに違ったジャンルを聞かせてくれる彼らですが、この曲が収められているアルバム“ハイ・ハヴォック”は本当に様々。この10:28 From ShibuyaはとってもJazzy♪

アシッドジャズ=UKと言う印象ですが、4曲目に選ばせて頂いたグループの中心人物Carleen Andersonはアメリカ生まれのソウルシンガー。UKに移り、結成したYoung Disciples。結局UK発ですが・・^^;
そうそう。このUKのアシッド・ジャズ・シーンで活躍するグループはUKに限らず世界中のミュージシャンが参加しているのも特徴的。あのIncognitoも様々な国のミュージシャンで結成されていますものね。そんな多国籍文化がまたAcid Jazzをユニークなものにしている要因の一つなのかもしれません。

さて、このYoung Disciples、1991にApparently Nothinが大ヒット。今日はこのApparently Nothin'の一つ前、Young Disciples、Talking loudからの1st.single「Get Yourself Together」http://bit.ly/2ArIK6をお届けします♪その中心人物のCarleen Andersonのお父様はJBバンドには欠かせないフェイマス・フレイムスのリード・シンガーBobby Byrd。JBがゲロッパ!と歌うと続けて"ゲロゥンラっ!"と歌っているあの方です。http://bit.ly/sEtZxUお母様もシンガーのVicki Anderson。そんな血筋を感じるかっこいい女性です。そして、そのCarleen Andersonは来月トリオで来日公演を行います。(@ Blue Note Tokyo)楽しみです♪
CARLEEN ANDERSON SOUL TRIO
カーリーン・アンダーソン・ソウル・トリオ
2012 10.29mon.-10.30tue.@ Blue Note Tokyo
http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/carleen-anderson/

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by lucykent824 | 2012-09-11 09:48