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Radio DJ : Lucy Kent


by Lucy Kent
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天に召された歌姫 Natalie Cole

天に召された歌姫 Natalie Cole

1950年にロサンゼルスで生まれた彼女のお父様は、人気ピアニスト&シンガーのNat King Cole。お母様もデューク・エリントン楽団のシンガーとしてご活躍されたMaria Hawkins Ellington。Nat King Coleの二人の弟Ike ColeとFreddie Coleもジャズ・ミュージシャン。

音楽一家で育った彼女は6歳にしてお父様のクリスマス・アルバムに参加し、ヴォーカル・デビュー。11歳の頃にはパフォーマンスも行うようになり、確実にシンガーとしての道を歩み始めますが、15歳の時、偉大なる父、Nat King Coleが亡くなります。しかし、彼女はその後も歌い続けてゆきます。ご両親や伯父さまたちが皆”Jazz”のフィールドで活躍していた方々。当然、彼女も”Jazz”ミュージシャンになると周囲も思っていたようですが、当時、彼女が好んで聞いていたのはアレサ・フランクリンやジャニス・ジョップリン。ライブでもR&Bやロックのカバーを歌うようになります。彼女をサポートしていたプロデューサーのChuck JacksonとMarvin Yancyがデモを制作、いくつかのレコード・レーベルにアプローチするも、なかなか契約には至らず。しかし、唯一彼女に興味を持ったのはお父様も在籍していたCapitol Records。1975年、25歳でアルバム『Inseparable』でデビューを果たします。アルバムからのシングル『This Will Be(An Everlasting Love)』が、R&Bチャートの1位を獲得、全米シングル・チャートでも6位まで上昇するヒットを記録。グラミー賞の最優秀女性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞と最優秀新人賞を獲得します。このシングルの成功に伴い、デビュー・アルバムも大ヒット。翌年の1976年にはセカンドアルバム『Natalie』を発表。リード・シングルとしてリリースされた『Sophisticated Lady (She's a Different Lady)』がホットソウル・チャート1位、全米シングル・チャート25位にランクされ、グラミー賞の最優秀女性R&Bヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞。続くセカンド・シングル『Mr. Melody』は東京音楽祭でグランプリを受賞。アルバムはゴールドディスクに輝きます。

スターとしての道を確実に歩みはじめたNatalie Cole。
1977年2月、彼女にとって初のプラチナム獲得となる3rd.アルバム『Unpredictable』が発表されます。シングル・カットされた『I've Got Love On My Mind』は、R&Bチャート1位、全米シングル・チャートの5位に輝きます。同じ年(1977年)の11月には、4th.アルバム『Thankful』を発表。シングル『Our Love』がホットソウル・チャートの1位を記録。アルバムも大ヒットし、プラチナムを獲得。同じ年に2枚のプラチナム・ディスクを獲得した初の女性アーティストとなります。『フランク・シナトラ& Friends』と言う特集番組にも出演し、彼女自身の特集番組まで組まれ、1978年には初のライブ・アルバム『Natalie Live!』を、1979年には、ハリウッドの『Walk of Fame』にその名が刻まれ、同じ年に2枚のアルバム『 I Love You So』と、ピーボ・ブライソンとのデュオ・アルバム『We're the Best of Friends』を発表。2作ともゴールド・ディスクを獲得。

しかし、1980年代に発表したアルバム『Don't Look Back』はシングル『Someone That I Used To Love』がそこそこヒットするも、全米R&Bアルバム・チャート17位、全米アルバムチャートでは77位とセールスはあまり伸びず、続く1983年のアルバム『I'm Ready』においては、全米R&Bチャート54位、全米アルバム・チャート182位と振るわず。また麻薬中毒に陥いり、6か月間リハビリ施設に入り、一時活動を休止。1985年に発表したアルバム『Dangerous』は全米R&Bチャート48位、全米アルバム・チャート140位。前作より若干ではありますが、ランクアップ。そして、1987年に発表したアルバム『Everlasting』は、全米R&B/Hip-Hopアルバム・チャート8位、全米アルバムチャートでは42位と好セールスを記録。『Jump Start』、『I Live For Your Love』と『Pink Cadillac』と3曲ものシングル・ヒットも生まれ、10年振りにプラチナム・ディスクを獲得し、カムバックを遂げます。

そんな彼女の心境をタイトルにしたのでしょうか?1989年にアルバム『Good to Be Back』を発表。シングル『Miss You Like Crazy』が全米シングルチャート7位、全米R&Bチャートとアダルト・コンテンポラリー・チャートでは1位を獲得。UKチャートでも2位を記録する大ヒット。その時点で、彼女にとっては最大のヒット曲となります。アルバムも全米R&B/Hip-Hopアルバム・チャート21位、全米アルバムチャートでは59位を記録。

そして、1991年。偉大なる父ナット・キング・コールのカバー集『Unforgettable... with Love』を発表。亡き父が歌った音源をオーバーダブし『共演』を果たしたシングルとミュージックヴィデオ『Unforgettable』が大きな話題となり、全米チャート1位獲得と、ジャズ作品としては異例の大ヒットを記録し、グラミー賞ソング・オヴ・ザ・イヤーに輝きます。アルバムも、全米アルバム・チャート1位、全米ジャズ・アルバム・チャート1位、全米R&B/Hip-Hopアルバム・チャート5位を獲得し、グラミー賞ソング・オヴ・ザ・イヤーに輝いたシングル『Unforgettable』の他に、アルバム・オヴ・ザ・イヤー、レコード・オヴ・ザ・イヤー、トラディッショナル・ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス、アレンジ・アカンパニーイング・ボーカルズ(ボーカル入りの楽曲アレンジ)、プロデューサー・オヴ・ザ・イヤーの6部門を受賞。アルバムには亡き父Nat King Coleの弟Ike Coleがピアノで参加しています。

1993年、前作に続くジャズ・スタンダード作『Take a Look』を発表。グラミーの最優秀ジャズ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞。1994年、ホリデー・アルバム『Holly & Ivy』、1996年には再び、お父様が歌った音源をオーバーダブし『共演』を果たし、グラミーでは最優秀ポップ・コラボレーションwithヴォーカル賞を受賞したシングル『When I Fall in Love』を含む『Stardust』を発表。When I Fall in LoveをアレンジしたDavid Fosterもグラミー受賞。1999年6月にアーバン・コンテンポラリー作『Snowfall on the Sahara』、同じ年10月には、ロンドン・シンフォニー・オーケストラをバックにクリスマス・アルバム『Magic of Christmas』を発表。亡き父Nat King Coleの名唱でも知られる『The Christmas Song』を再びオーバーダブで共演。2000年には『Greatest Hits, Vol. 1』を発表。同じ年にはナタリー・コールの自叙伝がTVドラマ化。彼女自身もエグゼクティヴ・プロデューサーとして関わった『Livin’ For Love: The Natalie Cole Story』が放映され、DVDもリリース。ナタリー・コールを演じたのは、映画『Sugar Hill』、『Beverly Hills Cop III』、『Space Jam』などでお馴染の女優Theresa Randle。この作品は私も拝見しました。また後ほどこのブログで作品をご紹介させて戴きたいと思います。

2002年、The Clayton-Hamilton Orchestraをバックに、アルバム『Ask a Woman Who Knows』を発表。サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、カルメン・マックレイ、ダイナ, ・ワシントン、二ーナ・シモーン、ペギー・リー、そしてもちろんナット・キング・コールなど、これまで様々なヴォーカリストによって歌い継がれてきたスタンダード・ナンバーを収録。 中でも、ジャズピアニスト/ シンガーのダイアナ・クラールとのデュエット『Better Than Anything』が注目を集めます。ジョー・サンプルや当時人気のジャズ・セッション・ミュージシャン、Roy Hargrove、Russell Malone、Christian McBride、Lewis Nash等も参加。グラミーでは4部門にノミネート。全米アルバムチャート5位、ジャズ・チャート1位、R&B/Hip-Hopチャート11位を記録。

2006年には、アルバム『Leavin'』を発表。この作品では彼女の原点でもあるアレサ・フランクリンのDaydreamingをはじめとする、Pop, Rock そしてR&Bナンバーをレコーディング。彼女がR&B、Soul、Rockを歌っていたことを知らないリスナーに、そのレパートリーの広さを知らしめる作品となります。

2008年、お父様とのヴァーチャル・デュエット曲を含む大ヒットアルバム『Unforgettable... with Love』から17年、『Still Unforgettable』を発表。ここでは『Walkin' My Baby Back Home』を再びお父様とデュエット。しかし、他の楽曲に関しては、前作のようにNat 'King' Coleトリビュートではなく、お父様と同じ時代に活躍したFrank Sinatra、Sammy Davis Jr.やLena Horneなどのヴォーカリストによってヒットしたスタンダード曲を採り上げています。グラミー最優秀トラディッショナル・ポップ・ヴォーカルを受賞。

同じ年にはC型肝炎であることを、そして腎臓の病気も患っていることを発表、腎移植手術を受け、病と闘いながら音楽活動をしていたナタリー・コール。2013年には、全編スペイン語による『Natalie Cole En Español』を発表。ナット・キング・コールとのオーバーダブ・デュエット『Acércate Más』の他にもアンドレア・ボッチェリとのデュエット『Bésame Mucho』、ドミニカ共和国のスターであるフアン・ルイス・ゲーラ『Bachata Rosa』をデュエット。

これまでも、フランク・シナトラやトニー・ベネットのデュエット・アルバムでも共演。三大テノールのうちの2人の歌手ホセ・カレーラスとプラシド・ドミンゴ、カントリー・シンガーのリーバ・マッキンタイア、ジェイムス・テイラー、メイシー・グレイ、セルジオ・メンデス等、数多くのデュエットも実現。アニメ映画に声優として出演。コール・ポーターの半生を描いた2004年の映画『五線譜のラブレター』出演、人気テレビドラマのシリーズにカメオ出演するなど幅広く活躍。数々の映画のサウンドトラックにも彼女のヴォーカルがフィーチャーされています。

2015年もライブや他のアーティスト作に客演などの活動はしていたものの、10月に体調を崩し、その後の公演などを全てキャンセル。再びステージでその素晴らしい歌声を聴かせてくれる日を待ち望んでいたのですが。。12月31日、天に召されました。65歳でした。

お父様と同じく、耳を奪う声、品のあるヴォーカル・スタイル。歌詞が全て耳に入ってくる丁寧な発音は優しさが溢れています。

何度かライブでもパフォーマンスを拝見しました。特に『Unforgettable... with Love』を発表した後の来日公演で、ステージ上のスクリーンに映し出されたお父様の映像と共に歌う『『Unforgettable』を生で聞いた時の感動が思い出されます。

Your Beautiful Voice will remain unforgettable in our hearts forever.
May your soul rest in peace... Ms.Natalie Cole
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by lucykent824 | 2016-01-02 10:24 | Music | Comments(0)