Sunday Morning 4月12日(日)10:00-11:00
Song List
今日も色々な記念日がありました。
それら記念日に因み選んだ本日の一曲目はE,W&Fでした。
1961年のこの日、世界で初めて有人 人工衛星ヴォストーク1号がソビエト連邦によって打ち上げられ、それを記念する『世界宇宙飛行の日』。
そして、ユーリイ・ガガーリン宇宙飛行士が史上初の宇宙飛行に成功したことを記念して、それを祝うために世界規模で開催されている宇宙イベント『ユーリーズナイトの日』。
と言うことで今日のオープニングナンバーはアースウインドアンドファイヤー『宇宙のファンタジー』でスタートしました。
M#1. Earth、Wind & Fire / Fantasy.
M#2. Al Green / let's stay together
明日4月13日は74回目バースデーを迎えるアル・グリーン。
1971年、全米1位に輝いたLet's Stay Together。
さてそのアル・グリーンのバースデーと同じ4月13日は『喫茶店の日』。
1888年のこの日、東京・下谷上野西黒門町に日本初のコーヒー専門店『可否茶館』が開店。
新聞・雑誌や和漢洋書の他、ビリヤード、トランプ、碁、将棋などの娯楽加え、更衣室、化粧室、シャワー室まであったというなんとも贅沢な喫茶店。
現在その跡地には大きなビルが建てられていますが、そのビルの横に記念碑が残されています。
番組でも喫茶店の日を記念してナタリーコール、2008年の作品『Still Unforgettable』からCoffee Timeを大臣衛しました.
M#3. Natalie Cole / Coffee Time
M#4. US3 / Cantaloop (Flip Fantasia))
1991年、ロンドンで結成されたジャズ・ヒップホップグループUS3(アススリー)のファースト・アルバム『Hand on the Torch』からのナンバー。
ブルーノート・レコードの音源を自由にサンプリングすることを公式に認められていた彼。ハービー・ハンコックが1964年に発表したアルバム『Empyrean(エンパイレン アイル Isles』に収録されている『Cantaloupe Island』をサンプルした『カンタループ (Cantaloop (Flip Fantasia))』。
さて、その曲のオリジナルハービーハンコックは今日4月12日に80回目のバースデーを迎えました。
数々の名盤を残しているピアニスト、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサー。それもジャズに限らず様々なジャンルの作品を。
とても1時間で特集することは出来ないので、それら数ある作品からほんの一部をご紹介しました。
まずは、簡単なプロフィールを。
7歳でピアノを習い始め、11歳でシカゴ交響楽団と共演。
ハイスクール時代にジャズを演奏し始め、大学では音楽と電気工学を専攻、両分野で博士号を取得しています。
卒業後、ニューヨークのクラブでの演奏やスタジオ・ミュージシャンとして活動をはじめ。1960年ドナルド・バードに見出され、彼のクインテットに参加。プロとしてのスタートを切ります。
1963年、マイルス・デイヴィスのグループに抜擢され、1968年頃まで在籍。
サックス奏者ウェイン・ショーター、ベーシスト ロン・カーター、ドラマー トニー・ウィリアムスととともにマイルスデイビスの第二期クインテットを支えました。脱退後もマイルス・デイヴィスのアルバムには参加しています。
その後ジャズはもちろん様々なジャンルの作品を制作、ここ日本では「東京JAZZ」の総合プロデュースを担当していたことでも知られています。
まずは1962年に発表されたソロデビュー作『Takin' Off』からEmpty Pockets。
続いて1973年の作品『Headhunters』からWatermelon manの2曲続けてお届けしました。
M#5. Empty Pockets / Herbie Hancock
M#6. Watermelon man / Herbie Hancock
M#7. Rock it / Herbie Hancock
アルバム『フューチャー・ショック』から全米Hot Dance Club Playチャートで1位を記録したRock it。
それまでも発表するたびに音楽リスナーへ嬉しい驚きがいっぱいの作品を発表してきたハービーさん。
しかし、Rock itが収められているアルバム『フューチャー・ショック』は音楽も映像も目が飛び出してしまいそう・・なほどの衝撃作でした。
この作品では、ヒップ・ホップを導入。当時まだあまり知られていなかったGrandMixer DXTによるスクラッチを取り入れたのです。
第26回グラミー賞(最優秀R&Bインストゥルメンタル・パフォーマンスを受賞)の表彰式のパフォーマンスではミュージック・ビデオをそのまま再現したのも驚きでした。
M#7. Stitched Up featuring John Mayer / Herbie Hancock
M#8. Court and Spark featuring Norah Jones / Herbie Hancock
Herbie Hancockが2005年に発表した45枚目のアルバム『Possibilities』のオープニングを飾るStitched Up(featuring John Mayer) 。この作品には、他にもSantana, Angelique Kidjo, Christina Aguilera, Paul Simon, Annie Lennox, Sting,
Jonny Lang, Joss Stone, Raul Midon, Stevie Wonderと言うスターが参加しています。
この頃、ヘッドハンターズのリユニオン・ツアーを行っていたハービーさん。何と全米ツアーの数日ヴォーカルとギターでジョン・メイヤーが参加していたのです。
ハービーさんはその同じ年の東京JAZZでもヘッドハンターズのリユニオン・ライブを楽しませてくださいました。
そしてジョン・メイヤーはそのツアーに参加後、ベーシスト Pino Palladino&ドラマー Steve JordanとJohn Mayer Trioを結成。
2005年に『Try! John Mayer Trio Live In Concert トライ! ライヴ・イン・コンサート』をリリース。
個人的にもその作品はヘビーローテーション。ギタリスト”ジョンメイヤーを堪能できる一枚(もちろん彼の甘い声も)。
Stitched Upに続いてお届けしたのは2007年に発表したJoni Mitchellの楽曲へのトリビュート作。『River: The Joni Letters』.第50回グラミー賞において(2007年分) 年間最優秀アルバムと最優秀コンテンポラリージャズ・アルバムの2部門
を受賞. その作品からノラ・ジョーンズをフィーチャーしたアルバムのオープニングナンバー『Court and Spark featuring Norah Jones。
この作品には Norah Jonesの他にもTina Turner、Corinne Bailey Rae。そしてJoni Mitchellご本人も参加しています。
こうしたポピュラーシンガーが参加することで、普段あまりJAZZに親しみのない方にも興味を持っていただき、ジャズ・ミュージックの素晴らしさを知るきっかけになるのではと感じています。
Sunday Morningをお聞きくださった皆様、ありがとうございました。
どうぞ素敵な日曜日を・・そして、一週間をお過ごしください。
Ciao!