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ロニー、モッズとロックが恋した男

50年代から60年代にかけて、ロンドンを中心にイギリスの若者達に指示され、一大ムーヴメントを巻き起こしたライフスタイルMODS.その中から生まれたバンドの一つがSmall Faces。その中心人物『ロニー・レイン』のドキュメンタリー 作品が現在公開中です。

映画The Passing Show: The Life and Music of Ronnie Lane.
放題:ロニー、モッズとロックが恋した男。
http://ronnie-love.com/

『スモール・フェイセス』
ロニー、モッズとロックが恋した男_d0116799_1152670.jpgロニー・レインとスティーヴ・マリオットを中心に1965年結成されます。69年解散。スティーヴ・マリオットはその後、ピーターフランプトンとともにハンブル・パイを結成。本国イギリスでの影響力は物凄く、例えば、ポール・ウェラーは、熱心なスモール・フェイセズ・ファンで有名。ジョン・サイクス率いるブルー・マーダーは「イチクー・パーク」をカヴァー。あのビートルズもマネージャーの指示で当時、最先端だったモッズ・ファッションに転向したと言われているそう。西のフー、東のスモール・フェイセズ…と呼ばれたそうです。

映画がスタートしすぐにエリック・クラプトンやロニーの一番の理解者だったのですね・・ピート・タウンゼントが登場し、ロニーの人柄にふれます。。他にも、ロニーの友人、家族、バンド仲間、彼の事をよく知る人々のインタビュー、新たに発見された未公開シーン、70年代のパフォーマンス映像、そして、病状がかなり悪化した頃の感動的なレコーディング・シーン等で構成されています。、この作品を見たあと私はすぐにCDショップへ、Small FacesのCDを買いに行きました。
ロニー、モッズとロックが恋した男_d0116799_2212689.jpg彼はどんなに有名になっても、自然体。
成功を収めた後、他のメンバーがみな大きなお家を買い裕福に暮らしていても、彼はお金には執着心がなく、機材や楽器にはお金はかけても住まいはトレーラー・ハウス。しかし、そのトレーラー・ハウスをとても愛していたのです。

スティーヴ・マリオット脱退後、ロッド・スチュアートを向かえスモールフェイセス、フェイセスを経てソロに転向すると、ロニーはその愛するトレーラー・ハウスでサーカス団のテントを借りてThe Passing Showと名付けた巡業を行います。ソロのキャリアは決して順調とは言えず、でもバンド仲間達と演奏している彼の姿はとても幸せそう。その後、病に冒され、ベースを弾くことも困難になっていくのです。

エリック・クラプトン、ジミー・ペイジやジェフ・ベックなど、多くのミュージシャンらが集まりチャリティ・コンサートを開催。アメリカへと向かった彼を待っていたのは、さらなる試練。  すぐに人を信じる方だったようで、ピュアーなだけに波乱万丈な人生なのですが、傷つきながらもただ、ひたむきに音楽を作り続け、演奏し続けるのです。

私はSmall Facesのヒット曲は知っていても、それほどグループに関しては詳しくなかったのですが、この作品を見てロニー・レインのその純粋な心にとても感動いたしました。そして、フィルムの中で流れてくる彼等の曲のそのカッコイイ事にも今頃になって気が付いたのです。

ロニー、モッズとロックが恋した男_d0116799_1164080.jpgモッズという最先端のスタイル、バンドは大人気でも、常に自分の音楽と夢を追い求めていた人。 こんなにひたむきに音楽を愛する人だったのだと・・この作品を見なかったら知る事もなかったと思います。この作品に出会えてよかった・・そう感じています。



ご興味のある方、又はSmall Facesファンの方6月8日までシアターN渋谷他で公開しています。http://ronnie-love.com/

by lucykent824 | 2007-05-18 23:08